2017年11月18日(土)

親父の独り言

誰もいない一人ぼっちの真夜中の厨房 そして而今

今だから思える事、言えること。 営業が終わった後の誰もいない厨房で一人であれこれ考えたり、悔しくて泣いたり、笑ったり、ただひたすら仕事に打ち込める、自分に素直になれる、時間と場所。 私は、迷ったり、どうしようもなく不安になるといつも真夜中の厨房に、包丁を持ち、じぶんの心の奥底にある本当の自分の声と会話する。 納得いくまで、料理と、自分に向き合う。 そして疲れ果てて朝を迎える。 そんな日の、朝はいつも、清々しい希望に満ちた気持ちになれる。私が唯一心が純粋になれる場所は、間違えなく真夜中の厨房です。 己と真正面から向き合う時間が私を育ててくれた。 今だからこそ、我の人生で大切な時間だったらと思える。 でもあの時は、本当に苦しくて苦しくて辛かったんだよな! よく乗り越えて来たよな。 とたまには自分を褒めてあげたくなる日もある。 今日もそんな時間に感謝です。 普段私は、お酒を特別飲みたいとは思わない。 でも、たまに無性に酒が飲みたくなる時がある、そんな時私は、而今を呑む。 dancyに取り上げられた而今の記事を読み、この酒を飲んでみたくて、取り扱ってる酒屋を探して、今の酒屋さんとの出会いがあり、文次郎が誕生しました。

「過去にとらわれず未来に囚われず今をただ精一杯生きる」 そんな思いで杜氏 大西唯克氏が醸す酒を、私は10年間飲み続けてます。 この酒は、10年経って、大変貴重な、誰もが認める酒の一本になりました。 本当にすごい酒です。この酒との出会いが私にとっての人生の転機だったような気がします。

31歳の私には、この酒のうまさなんて正直わからなかった。

40歳になり

今は、この酒のうまさが漸くわかるようになった気がします。 最高に美味い酒が呑めました。